医師の世界

nobu-rugby19732007-11-21


自分は医者ではないので、医師達がどの様な環境で活動をしているのか、全く知らないというか、興味がなかったです。

ただ、そう言う世界をネタに作られたTVドラマは沢山あるね。
有名所だと、

ブラックジャックによろしく」「白い巨塔」等

でも僕は全く興味がなかったので、ストーリーさえ知らないです。

僕は理系で、一応大学院の修士課程を終えているので、教授や助教授などの関係などは知っているつもりでいました。

医者の友達もいますが、現在どんな環境にいるのかなんて、全く聞かなかったし・・・

先日、僕と同じ大学を出て、日本の医師の資格を取ってから、アメリカに修行しに行った同級生とその奥さんと凄く久しぶりにあいました。

彼は、予備校時代、僕のスランプに気づいてくれて、他のみんなにはスランプの事なんて隠していたのに、突然電話をくれて、心配してくれてから、彼自身も僕と同じ大学の医学部に合格するためにはまだまだ勉強が足りず、一緒に頑張る誓いをして、それから、いつも励まされた、もの凄く心の大きな奴です。

なぜ大学病院に勤務せず、アメリカに渡ったかは知らなかったし、元々納得いくまで次に進まない性格なのは知っていたので、もっと勉強したいのだとくらいにしか考えていませんでした。

でも、結局、25歳で医師の資格を取得して、30代半ばまでアメリカにいると言うことになったので、理由を聞くと、日本では、まだまだ進歩していない「感染症」に対する勉強を、アメリカで医者として働きながら、勉強していて、日本にその技術を持っていきたいと考えていたのでした。

感染症と言っても沢山あるので、ぶっちゃけて質問しました。
「それって、HIVとかのこと?」

そしたら、全く持ってその通りと言うことでした。

アメリカでのエイズ患者は、当然多いし、技術も進歩しています。でも日本での認知度は、まだ低く、感染する可能性は、年齢が若いほど、高くなるのではという予測も持っていました。結局、日本の若年層に対する「性教育」のレベルが低すぎるらしいです。

凄く頑張っているなぁと思い、感心する一方、大学を出て、僕たちの大学の大学病院には所属していないので、素朴に、大学病院に入るのかと聞いたら、彼の持っている知識をフルに使える環境がないそうです。それと、普通、医師の所属する縦社会のような集団の一員にはなりたくないと言うことでした。なるほど、と思い、「それって白い巨塔?」と聞くと、頷いていました。要は、教授を持ち上げて、自分も出世して、また下の人間をこき使うという従来の日本の古典的な社会での、人間関係にはなりたくないし、何のために医学部に入ったのか、分からなくなる、と言うことでした。

医者って、色んな境遇が可能らしいのね。
だから、怠けたいは幾らでも怠けられるし、逆もそうみたいです。

そっか、僕は元々、「師」と付く人たちに対し、「先生」と呼ぶことは無理だと思っています。だって、「先生」ってもの凄く重要な人だから、ある意味逆選択をしているのだ。

医者も人間、どの世界も上手くやっていくのは難しいのだねw